足摺岬展望台

足摺岬展望台

足摺岬展望台目次

  1. 足摺岬展望台について
  2. 足摺岬展望台の見どころ
  3. 足摺岬展望台へのアクセス方法
  4. Tiktokで情報を見る
  5. instagramで情報を見る
  6. Googleで口コミを確認
  7. Twitterで情報を見る

足摺岬展望台について

高知県内に数多くある観光地の中で、高知県と言われたら「カツオ」「桂浜」「足摺岬」の3つが思い浮かぶと思います。そこで今回は、高知県の「足摺岬」について様々な面から魅力をお伝えしていきます。

足摺岬は、高知県土佐清水市内の足摺半島の先端に位置する岬で、足摺宇和海国立公園の一部として定められている自然豊かな場所です。地理的な面で見ると、四国地方の最南端の岬として、県内外問わず幅広い観光客に愛されている観光スポットでもあります。

中学か高校の日本地理の教科書で、もしかしたら登場していて「聞いたことがある!」なんて人も中にはいらっしゃるかと思います。また高知県に行ったら「足摺岬は一度は見てみたい!」「景色が凄く綺麗だよね!」という声を聞くことが多いので、認知度は相当高い観光地です。

少し踏み込んだ内容として、足摺岬展望台の目の前には、青く透き通った太平洋の大海原が広がり、温暖な気候で年間を通して過ごしやすい黒潮(別名「日本海流」)という海流が流れています。

この温暖な気候のおかげで、高知県内は1年を通して気温が他県に比べて春夏秋冬どの時期でも過ごしやすいのが特徴的です。特に足摺岬がある土佐清水市は、黒潮の影響を強く受けているため、年間を通じて安定した気候の中で過ごしやすい地域です。岬を象徴する灯台の歴史ついて少し触れていきます。

1914年(大正3年)に灯台が設置されました。設置当初、土佐湾沖を航行する船舶は無かったとされるが、付近の豊後水道に入る船に対する合図を送る役割を果たしていたのでは無いかとされていますが、詳細は不明。

また太平洋戦争末期には、米軍の本土空襲の際、機銃掃射攻撃を受けたとされています。戦争を乗り越えてきた足摺岬灯台の現在は、付近を航行する船の誘導を静かに見守っています。歴史的にも古い灯台とされており、日本の灯台50選の1つとして知られています。

また「足摺岬」という名前が付いた由来として、四国といえば「お寺巡り」と思い浮かぶ方もいらっしゃることでしょう。岬付近には、四国八十八箇所第三十八霊場「金剛福寺」があり、お遍路巡りで訪れた際に足摺岬展望台に立ち寄ることもできます。この金剛福寺と足摺岬には歴史的に深い関係があると言われています。

金剛福寺を建立した人物は、土佐国(高知県の旧国名)で修行を行った「空海」が中国大陸から帰朝する船の上から、仏教の法具である金剛杵を海に投げ入れたとされ、金剛杵を探しに出た空海は足を引き摺って辿り着いた岬が足摺岬と言われています。

他にも、時を経て金峯上人が金剛福寺の住職だった頃に、修行の邪魔をする悪魔を呪法によって封じ込めたことによって、悪魔たちは地団駄を踏んだ(足摺りをした)ことがきっかけで「足摺」という名が付けられ、お寺の近くに岬があったことで「足摺岬」と呼ばれるようになったのではないかと言われています。

諸説は他にもあるとされていますが、仏教に関係する人物や出来事によって名付けられたのではないかと考えられています。歴史好きから旅人、お遍路巡りに来た多くの方々は、足摺岬展望台+四国八十八箇所第三十八番霊場「金剛福寺」を同時に観光する方が多く見られます。

足摺岬展望台 夜景

・夜景

足摺岬の景色は昼夜問わず、時間帯によって様々な景色を楽しむことができます。中でも絶景と言われる観光地で期待したいのは、夜景だと思います。

足摺岬の夜景はどうなんだ?と言いますと、辺りは街灯の光が街と比べて少ない、いや街灯がないと言ってもおかしくないぐらい光がありません。ですが展望台から夜景を見ると、岬の先端にある灯台の光が真っ暗な土佐湾の海を照らしています。

あまりにも光が強いせいか、カメラで撮影してみると、真っ暗な中でも海の青さがしっかりと目立ち、夜でも絶景を映してくれます。また灯台付近は、昼夜問わず船舶の航行がされていて、夜間でも誘導灯としての役割を果たしていることがわかります

足摺岬灯台は、日本の灯台50選の1つとして取り上げられていますが、天候が晴れの気象条件だったとして、早朝、日中、夜間どの時間帯でも綺麗に拝むことができる岬は、全国探しても簡単には見つかりません。これも運次第になりますが、岬付近で泳ぐクジラも見ることができます。

特に夜間で波が落ち着いた時間帯に、灯台から照らされる光によって展望台から肉眼でもクジラの動きが見えるかもしれませんね。特に4月から10月と海面の温度が高い時期に多く見られる見たいです。

また、岬付近があまりにも暗すぎることを利点として捉えて、絶景を見るとしたら、星が綺麗に見えることもあります。地方に行けば行くほど夜の絶景と言ったら「星空」に限りますね。

まさにこの足摺岬も夜になれば、海だけでなく、少し顔を上げて、夜空を見ることもオススメです。特に綺麗に見えるポイントは、岬の入口付近にある駐車場あるいは、展望台から見るのがポイントです。

駐車場からは、付近の電波塔と灯台2つの高い塔の光が光り輝く星をロマンチックなムードを引き出してくれます。一方で展望台は?と言いますと、建物や植物が辺りを遮るものがないため、目の前に一面の星空が広がります。まさに自然の中で楽しめるプラネタリウムと言っても過言ではありません。

太陽が出ている日中の時間帯に展望台に訪れる人が多い足摺岬ですが、夜はまた夜で昼間とは違った雰囲気のある景色を見ることができるので、時間をずらしてまた違う絶景を楽しむこともオススメします。

足摺岬展望台の見どころ

ジョン万次郎銅像

足摺岬の見どころといえば、展望台から見える透明度が高く、青く透き通った土佐湾(太平洋)の大海原です。

駐車場から車、或いはバスを降りてから展望台まで歩いていく際、自然豊かな林道を通り、展望台に向けて伸びる階段を登り切った先には、一面ブルーの美しい海が一面に広がった絶景を楽しむことができます。

この道中は夏場になると南国の地域で見受けられる植物や昆虫類がひょっこりと出現し、観光に来た方々を歓迎をするかのように出迎えてくれます。

さらに、展望台へ行く道の入り口には、高知県いや土佐藩出身で幕末期に、外国の技術を学びに行き、帰国後に大きな功績を残した「ジョン(中浜)万次郎」の銅像が建立されています。

ジョン(中浜)万次郎は、土佐国幡多郡中の浜(現在の高知県土佐清水市)出身であるため、近代日本の発展に貢献した人物として、銅像が建てられたとされています。

展望台の位置として、岬の先端に設置されており、かつ270度という広範囲に渡って見える土佐の大海原のパノラマビューが、地球の丸さを私たちに教えてくれて、自然の雄大さを感じることができるのも、特徴の一つと言えるでしょう。

青く美しい景色の一部に、静かにひっそりと佇む足摺岬灯台が、岬付近を航行する船舶の安全や誘導灯を発している姿を見ると、絵になるぐらい美しく、カメラのシャッターを押さずにはいられないでしょう。

その写真をSNSでハッシュタグ等をつけてアップしたら、間違いなく注目の的になる素晴らしい絶景として、投稿を見た人たちは見惚れることでしょう。また足摺岬展望台の魅力は絶景だけでなく、展望台付近の観光地も充実していることです。

最初の概要の部分で少し取り上げたお遍路さんたちが立ち寄る「第三十八番霊場 金剛福寺」やインスタで少し話題になっているホテル「THE ManaVillage(旧足摺パシフィックホテル花椿)」があったりと、一人旅から数人で楽しむことができます。

他にもツーリング、サイクリングコース、ドライブの目的地として人気が高い観光地のため、老若男女世代関係なく楽しめる場所として、高知県の観光ランキングでは常に上位をキープしています。

足摺岬展望台へのアクセス方法

足摺岬へのアクセスについてです。高知市内から足摺岬までの距離は、片道で150キロ強、往復で300キロあります。足摺岬展望台までかなりの距離と時間を要するので、半日で行くのではなく、1日がかりで行く行程を立てることがおすすめです。

~高知市内から行く場合~

○車(レンタカー含む)

車で高知市内から3~4時間かかります。

高知市の中心「はりまや橋」を起点とすると、国道33号、56号線を通り、ひたすら西に進んでいきます。

・ 高速道路を使った場合

高速道路を使って足摺岬へ向かう場合、高知自動車道「高知インター」~「須崎東インター」(有料区間)、「須崎中央インター」~「四万十町中央インター」(無料区間)を利用して、国道56号、321号線、県道27号線を使って、足摺岬に到着します。

※高知県内は、全地域に高速道路が繋がっていないため、途中から一般道に変わるということがあるので、比較的に混雑する傾向があります。特に国道56号線の四万十町窪川付近や黒潮町内は、上下線共に渋滞が起きやすいので注意が必要です。またガソリンスタンドやコンビニの数も多くないので、事前に道の把握や計画を立てておくと、良いと思います。

○鉄道

高知市から鉄道を使って行く場合、JR土讃線「高知駅」から特急「あしずり」「しまんと」に乗車し、終点「中村駅」で下車。その後、バスで足摺岬までの道のりとなります。高知駅から特急列車は2時間に1本と本数は少ないです。

以下が列車の時刻になります。

(2022年3月12日現在)

下り方面(高知駅発→中村駅)

8:20「しまんと 1号」 中村行き

9:53 「あしずり 1号」 中村行き

11:42「あしずり 3号」 中村行き

13:49「あしずり 5号」 中村行き

15:43「あしずり 7号」 中村行き

17:10「あしずり 9号」 宿毛行き

18:55「あしずり 11号」中村行き

19:53「あしずり 13号」中村行き

21:23「あしずり 15号」中村行き

上り方面(中村駅発→高知駅)

6:08 「あしずり 2号」高知行き

7:00 「あしずり 4号」高知行き

9:24 「あしずり 6号」高知ゆき

11:11「あしずり 8号」高知行き

13:24「あしずり 10号」高知行き

15:10 「あしずり 12号」高知行き

16:48 「あしずり 14号」高知行き

17:45「あしずり 16号」高知行き

19:44「あしずり 18号」高知行き

以上が、鉄道で行く場合の時間になります。

本数は2時間に1本のペースと列車の数は少ないので、時間を見て観光をするのがオススメです。

●建て替え

2022年2月に高知新聞の記事に、足摺岬展望台の建て替え工事を実施するという報道が発表されました。2023年度から現在の展望台を撤去し、新しい展望台に変わります。

現在の展望台は、1982年に高知県が設置したもので、鉄筋コンクリート製、高さ約三メートル、展望スペースは90平方メートルと決して広い展望台ではありません。

また展望台の特徴として、円形で広角に土佐湾(太平洋)を一望でき、海側の反対には小高い山が聳え立ちます。これらの展望台の良さを残しつつ、展望台の広さを若干広くなり、景観を楽しめるように、周辺の説明が書かれた案内板や、ベンチ等を設置予定です。

中でも、展望台まで続く道には、照葉樹林があり、自然豊かな林道を通る必要があります。その林道は一体どんな状況かというと、足元が悪くなっていたり、歩きづらい道になっているため、高齢者や子供、身体の不自由な方でも観光しやすいスロープの設置や林道の整備も同時に行われます。

昭和50年代中頃に展望台が設置されてから今年で40年という歳月が経ち、節目の時期になったという見方ができます。再整備が行われる展望台の箇所のほとんどは、年月と共に老朽化が進んでいるのは間違いありません。

展望台設置当初の景観を守りつつ、新たに設置される機能によって観光しやすい環境を作り、また新しい足摺岬展望台へと生まれ変わることになります。

工事の期間は、恐らく展望台への立ち入りは制限されるか禁止になりますが、新しくなった展望台から見る絶景は、きっと皆さんの心に深く思い出となって残ることでしょう。

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